CONTEXT:Gay Agenda Club

「Gay Agenda」とは、もともとLGBTQの権利運動を
“社会を操る危険な計画”のように見せるために、
反LGBTQ側が使ってきたネガティブな用語です。

「LGBTQ活動家は異性愛者を“同性愛的ライフスタイル”へ勧誘しようとしている」
という陰謀論を作り出すことで、LGBTQの存在を“脅威”として扱い、
差別を正当化してきました。



しかし近年では、LGBTQコミュニティが
この「Gay Agenda」をジョークとしてリクレイム(再獲得)しています。


“脅威”として恐れられてきた彼らは、その状況を逆手に取り、
“社会を操る危険な計画”「Gay Agenda」の
内容を自ら語り始めたのです。


「Gay Agendaとは、ゲイでいること。お茶を飲むこと、着飾ること、友達と話すこと……」

中には「Gay Agenda Club」という秘密結社を名乗り、
そのジョークをさらに仰々しく楽しむGayたちもいました。


今回のコレクション「Queer Agenda Club」は、
そんな「Gay Agenda Club」ミームを元ネタにしています。


もともと「Queer」という言葉も、
「奇妙な」「変態」といった意味で使われていた侮蔑語でしたが、
LGBTQ当事者たちがあえて自称することで、リクレイムされた言葉でもあります。


少しひねくれていて、だけどパワフル。
「Queer Agenda Club」には、そんなクィアカルチャーの
ユーモアと抵抗の精神が詰まっています。